建築工事は未経験でも働けるのか?

人気の配管工についても解説

1. 未経験でも建築工事の仕事はできるのか

未経験で資格やスキルがなくても建築工事の仕事に就くことはできるのでしょうか。ここでは、建築工事業界において未経験でも就職できるのかについて解説します。

1-1. 建築工事に関する仕事は未経験でもOK

建築工事に関する企業は、CMでよく目にするような大手ゼネコンから、中小企業までさまざまな種類があります。未経験で建築工事に関する仕事に転職したいといった場合には、中小企業が狙い目です。
なぜなら、大手のゼネコンは転職の際に、スキルや資格を重視する傾向があるのに対し、中小企業は先輩について現場で仕事をこなすと同時に、資格取得を目指すことも可能だからです。未経験でも、本人のやる気さえあれば一から職人を育てたいという企業も数多く存在します。

1-2. 40代の未経験でもOK

一般的に、転職に適した年齢といえば、35歳が目安といわれています。そのほかの業界で考えた場合には、35歳を超えて未経験の業界に飛び込むのは厳しいというのが現実です。
しかし、建築工事に関する仕事は、30代はもちろん40代での転職も決して不可能ではありません。しっかりと現場に出て働ける体力と気力さえあれば、未経験でも十分に採用してもらえるチャンスがあります。

2. なぜ未経験でもチャンスがあるのか

建築工事の仕事といえば、専門的な知識や技術が求められる仕事ばかりです。しかし、なぜ未経験の人にも仕事に就けるチャンスが多く用意されているのでしょうか。ここでは、その理由を解説します。

2-1. 人手不足が深刻だから

社会問題となりつつある働き手の不足ですが、職人が高齢化しつつある建築工事に関する仕事も決して例外ではありません。厚生労働省の調べによると、建築工事に関する仕事の中でも、34歳より若い人は全体の20%にも満たないという結果が出ています。
このように、高齢化が進む中で、どこの企業も働き手を欲しているのが現状です。人手不足を解消するため、未経験で資格やスキルをもっていなくても、やる気がある人を採用したいという企業が増えています。

2-2. 人手不足は、待遇が悪いからなのか

建築工事に関わる仕事で人手不足が続いているのは、待遇が悪いからではないかと不安に思っている方も多いのではないでしょうか。確かに「休みがない」「きつくて危険」「先輩や親方が怖い」といったマイナスイメージをもたれやすい職種ではあります。しかし、それらはすべて昔の話で、現在では建築業界全体での働き方や待遇が見直されています。
たとえば、平成29年には、一般社団法人日本建設業界連合会による「週休二日実現行動計画」という指針が発表されました。また、危険な作業にはロボットを使用し、安全を確保するという取り組みも進んでいます。
さらに、昔のような体育会系の企業も減り、アットホームで気さくに質問できるような現場も増えています。こういった業界全体の取り組みによって職場の環境が向上しているため、ワークライフバランスを重視している方にもおすすめの仕事といえるでしょう。

3. 未経験なら配管工の仕事がおすすめ

建築工事に関する仕事の中でも、未経験の方にとくにおすすめしたいのが配管工の仕事です。ここでは、その仕事内容や求人の見つけ方についてご紹介します。

3-1. 配管工の仕事はどんな仕事?

配管工の仕事は、その名前の通り、建物に必要な「管」全般を取り扱う仕事です。たとえば、給水・排水、ガス管、空調を調節するための管などがあります。これらは、どれも生活に欠かすことのできない重要なパーツで、業界内でもとくに必要とされている仕事のひとつといえるでしょう。人々のライフラインを支える配管工の仕事は一見地味に見えるものの、大きなやりがいを感じられる仕事となっています。

3-2. 未経験OKな求人の見つけ方

配管工の仕事で、未経験OKな求人を見つけるためには、まず求人情報をチェックしてみるのがおすすめです。とくに配管工事を専門分野としている中小企業であれば、未経験OKの求人を多く見つけられるはずです。また、企業のHP上にのみ求人情報を載せている場合もあります。住んでいる地域にある配管工事の専門会社のHPを、こまめにチェックしてみましょう。

3-3. 未経験はやる気でカバーしよう

未経験OKと求人票に書いてあったとしても、やはりスキルも経験も資格もないとなると、面接でどのように自分をアピールすれば良いのか悩んでしまいます。そういった場合には、やる気や自分のもっている素質をしっかりと伝えることが大切です。「モノを作ることが好き」「コツコツと物事に取り組むのが得意」「手に職をつけたい」というように、やる気や素質の面から自分をアピールしましょう。

4. まとめ