建築工事に関する資格はどんなものがある?

働きながら資格を取ろう!

1. 建築工事の仕事は手に職がつけられると人気

建築工事に関する仕事は、専門的な知識や技術、経験が必要とされます。そのスキルをあらわす一つの目安となるのが、関連資格の取得です。ここでは、建築工事に関する仕事と資格の関わりについてご紹介します。

1-1. 建築工事の仕事には資格が必要?

建築工事に関する仕事をするにあたって、資格の保有は必須ではありません。とくに最近では、未経験者歓迎という求人を出している企業が増えています。転職に関していうと、大手ゼネコンへの転職の場合には、資格や経験が必須となる可能性もあります。しかし、そのほかの中小企業の場合では、未経験や資格を持っていないという方にも、広く間口が開かれているといえるでしょう。
これらは、ひとえに業界全体が人手不足であるためです。高齢化の影響で、どんどん働きが減っている中、やる気のある若手を採用したいという企業が多くあります。つまり、資格や経験がなくとも、やる気さえあればいくらでも仕事ができるといえるでしょう。

1-2. 職場が資格取得支援を行っている場合も!

未経験でも応募できるとはいえ、せっかく働くのであれば、しっかりと資格取得を目指したいものです。企業の中には、さまざまな関連資格の取得をサポートしているところがあります。仕事をしながら、資格取得の勉強をするのは簡単なことではありませんから、このように職場のサポートを受けられるのは大きなメリットとなるでしょう。
また、資格を持っておくことで、さらに待遇がよくなったり、転職がしやすくなったりということにもつながります。このように、資格を取得して手に職をつけたいという方は、資格取得支援を行っている企業を見つけて応募するのがおすすめです。

2. 配管工が取得できる国家資格

建設工事に関する仕事のなかでも、とくにおすすめしたいのが配管工です。配管工とは、文字通り、建物内部に設置されたさまざまな「管」を担当しています。たとえば、水道管、ガス管、空調整備に関する管など、人びとのライフラインを支える重要な仕事となっています。管をすき間なくつないだり、流れを考慮したりという細やかな作業が必要であるため、スキルと技術を持った職人が欠かせません。ここでは、そんな配管工のスキルに関連する国家資格をご紹介します。

2-1. 管工事施工管理技士

管工事施工管理技士の資格は、国土交通省によって定められている国家資格で、1級と2級にわかれています。納期に間に合うような無理のない施工計画を作成したり、事故を防ぐための安全管理をしたりなど、管工事全体を管理するために必要な資格です。シンプルにいうと、配管工事における現場監督になるための資格といえるでしょう。
また、実際に合格した際には、専任技術者や主任技術者、監理技術者に任命されることになります。会社にとっても重要なポジションのため、おのずと待遇UPが期待できるでしょう。1級・2級ともに、学科試験と実地試験の両方が課されています。それぞれの試験の合格率は40%〜60%となっており、しっかりと対策を行うことが必要です。難易度の高い資格なので、可能であれば会社のバックアップをうけながら取得を目指すのがよいでしょう。

2-2. 配管技能士

配管工に関する資格の中でもとくに人気なのが、配管技能士の資格です。厚生労働省により定められている国家資格で、3級は初級程度、2級が中級程度、1級が初級程度となっています。どの等級でも学科試験と実技試験の両方に合格することが求められます。また受験資格としては、3級は誰もが受験可能であるものの、2級以上は実務経験が必須です。現場での経験をつんだ上で、自身の能力を証明するためのツールとして活用するのがよいでしょう。
この試験に合格することで、配管技能士として公認される上に、場合によっては専任技術者になれるチャンスがあります。配管工であれば、ぜひ取得しておきたい資格といえるでしょう。

3. まとめ