感謝される仕事がしたい!

1-1. インフラを支える工事だから

インフラとはインフラストラクチャー(infrastructure)の略で、生活や産業など、人が暮らし、働くうえで必要不可欠な社会基盤として整備・提供される設備や施設などのことを指します。
主な例には、上下水道、電気、通信網や学校、病院などの施設があげられます。そのうち、家庭生活に関わるインフラとして欠かせないものには上下水道、ガス、電気があり、中高層の集合住宅であれば、消防設備なども加わるでしょう。このようなインフラに共通するのが、配管を設置して作られている点です。つまり、配管工事をする人がいなければ、誰一人として生活に必要なインフラを使えないのです。
また、上下水道やガスなどのインフラは、トラブルが起きてしまうと正常な日常生活を送れなくなるため、迅速に対応する必要があります。トラブルを解決できた際には非常に感謝されることも多く、お客さんから「ありがとう!」といわれたときには大きなやりがいを感じるはずです。

1-2. 作業が難しいから

建築工事において、配管は隠して設置することが基本であるため、床下や天井裏など、狭い空間の中で工事を行うのが一般的です。
限られたスペースの中にすべての配管を納めるためには、使用するパイプの形や材質、設計、手順などをパズルのように工夫しながら作りあげていく必要があります。
また、最近人気が高まっているインダストリアル系のインテリアを採用する現場のほか、吹き抜け天井、機械やタンクの周りなどは配管が剥き出しになります。そのため、配管工事にもデザイン面も考慮する技術が求められているのです。イメージ通りにきれいな配管ができたときには、大きな達成感とやりがいを感じることでしょう。
さらに、配管は隙間が一つでもあれば重大な欠陥につながってしまうこともあります。それだけに、難しい仕事が完了したときには大きな達成感が得られ、やりがいを感じられるはずです。

1-3. 独立開業しやすい仕事だから

配管工事は、外見からわかるような目立つ仕事ではありません。しかし、蛇口をひねれば水が出る、スイッチを押せば火がつくなど、ふだん当たり前だと思っている日常生活は、配管工事をする人がいなければ成立しません。そのため、確かな知識と技術があれば仕事の需要は途切れませんし、専門資格を取れば独立開業することも可能です。
独立開業には配管技能士、管工事施工管理技士、給水装置工事主任技術者などの資格が必要になってきます。配管工として働くだけであればこれらの資格は必要ありませんが、いずれは独立開業したいという目標がある方は、取得することを視野に入れるとよいでしょう。

1-4. 将来性のある仕事だから

建築業界の仕事は景気に大きく左右される仕事です。しかし、近年は好調で、都心部では高層マンションの建築が後を絶ちません。地方でも大規模商業施設を中心とした町全体の再開発などが増えています。
さらに、高度成長期時代の建物の建て替え時期が随時やってくることもあり、建築業界全体の将来は引き続き明るいと考えられています。当然、働く人が求められる環境も引き続き多くなるでしょう。